この度、三田藩士のご子孫所用の短刀の御紹介です。
御覧のように栗方が無く高貴な三田藩士姫君の御守刀として伝来していた短刀になります。
　短刀を一言で申しますと、年代明応と言うこともあり地金がすこぶる美しい。
光線に当てて鑑賞されますと匂い口は、もちろんですか、地金がダイヤモンドのようにひかり輝きます。
よほど良い玉鋼を使用して制作された短刀と思われます。
　次に映りです。写真に映るように長船特に天正、などの映りでは、ない映りが見られます。
応永までのハッキリとした棒映りまでは、いきませんが、映りも楽しむことが出来ます。
　ナカゴも見事。銘も年号もハッキリと確認できる状態の良いナカゴです。
　そして刃紋。直刃から互の目に変化する面白さ。変化に飛んだ焼き刃を焼いております。匂い出来ですが、匂い口明るい。光線で鑑賞すると美しいです。

　拵えは、変わり塗鞘に栗方なしの珍しいスタイル。
切羽は、美しい見事な金着せ、ハバキも金着せ。
刀装具もこれまた良い。桐野紋で金工の技術も素晴らしいお品です。
写真では、なかなかうまく伝わらない画像ですが、実物は、写真と比べ物にならないほど良い出来です。

ずっと大切にしておりましたが、急な資金調達のため泣く泣く出品します。
高価なものなので、希望価格より程遠い入札額の場合オークションを取り消す場合が御座います。
検討されている方は、早めの入札をお願いします。

詳しい解説は、下記に記入しました。



備州長船弥左衛門幸光は小反系の刀匠で南北朝時代から続く名門の長船鍛冶です、本弥左衛門幸光は幸光の6代目位でしょうか、本刀は明応5年（1496年）（522年前）期の有る特別注文品の貴重な刀です。美濃の孫六兼元と同時代の刀匠です。刀姿は鎧通しで重ねが厚く反りが無い物になります。

地金は小板目肌良く詰み力強い地金を鍛え地には映りが現れ見事です。彫は不動明王を意味する梵字が刻まれております。
刃紋は匂い出来の直刃から互の目丁子刃を焼き素晴らしく上手です。

拵えも江戸期の物でかなりの美品です。刀装具もかなりの上質です。栗方が無い為女性（姫君）の御守刀

幸光の刀は有名ですが戦国時代で損傷が激しかったためか現存作が少く数寄者は是非欲しい１口です。




長さ/16㎝ 反り/0㎝ 元幅/2cm元重/7mm 刀身のみの 計測数値の誤差はご容赦下さい。




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写真画像を拝見し自己判断で御入札下さい。神経質な方のご入札はお控え下さい。