こちらはずっと木箱にしまって手元に置いていたものです。----------現在国内で販売されている本漆と記される物(浄法寺塗や一部伝統建築保存品を除く)のおよそ97パーセント以上は中国からの輸入漆で漆以外の混ざりものが多く入っているのが現状です。「本物の漆がもつ美しさとは？？」#九十九の漆器 では、漆に化石燃料や脂量の混ぜものが多く入る前の江戸時代〜大正初めあたりのウルシオールの比率が高い、本物の漆器をコレクションから放出しています。----------明治特有のトロミのある本漆の質感に、ヤケもなし、ダメージもなし、漆も艶艶の高級蒔絵黒内朱鶴松の5客揃いの蓋付椀になります。蒔絵もさらっと伸びやかな筆が、この時代を生きる日本人の自然感があらわれており、金の質も良く、それ以降の蒔絵の椀と違い、一つずつ手轆轤のくり抜きの造形で、それぞれ僅かな形の違いが見受けられます。状態はこの時代の蒔絵椀の中では大変良いですが、細かい所見ますと、椀の1客の縁金のスレと蓋椀に治し跡が見られます。8、9この直しは漆を後塗りした、気配がないので、作成時に及んだ不具合を継いだりして、成形したのではないかと思います。その他、ちょっとしたスレなど椀内に経年感はみうけられますが、使用感はあまり見受けられず、こちらでも未使用になります。二客くらいならこの状態で、残ってるのは見かけますが、5客揃で明治の蒔絵椀が、この状態なのは、かなり珍しいのではないでしょうか。毎年、正月などに使おうと思い保管してる物なのですが、来年も使う機会がなさそうなので、活用していただける方にお譲りしたいと思います。松鶴といった定番の吉祥紋で、通年の柄で季節問わず使えるので、正月のお祝いや慶事の際の椀として一揃えお手元にいかがでしょうか。元々10客揃いのもののものになりますが、ご希望でしたら、木箱もおつけ致します。ただ今コレクション整理中#メルカリ九十九骨董おまとめ買いでお更に、安くなります。